昭和63年の札幌駅高架開業に合わせて登場した登場したデッキつき3扉の近郊型電車.対抗する高速バスやマイカーを意識して車内は転換クロスシートが導入されたほか,北海道の近郊型電車でははじめて冷房が装備された.車体は軽量ステンレス製.制御方式は711系と同じサイリスタ位相制御であるが,2両ユニット方式となっている.モーターの工場出力向上とMT比の変更により,最高速度130km/hの高速性能と高加減速度性能の両立を実現している.
現在に至るまで7回の増備が行われており,車両数も135両とJR北海道の電車では最多となっている.増備の途中からはVVVFインバータ制御への制御方式の変更や車内のデザインの変更がおこなわれた.
快速エアポート用の6両貫通編成と快速,普通列車用の3両編成があり,731系とともに近年輸送量が急増した札幌都市圏輸送の中核を担っている.快速エアポート編成の4号車は指定席「Uシート」が平成12年から導入されている.Uシートは261系特急車の普通席をベースにしたリクライニングシートを装備している.導入当初は半室であったが,平成16年からは全室に拡大されている.快速エアポートは785系と合わせて日中は15分おきに運転されており,全国的に見てもハイレベルな空港輸送を展開している.編成は普通及び区間快速用に0番台,3000番台,快速「エアポート用に」3100番台,4000番台,5000番台がある,また変則編成1009-5101編成も存在する.なおエアポート用編成も朝の通勤時間帯や深夜は普通列車として運用されており,このときは「Uシート」は別料金なしで乗ることが出来る.
基本編成1 クモハ721−モハ721−クハ721
基本編成2 クモハ721−モハ721−サハ721(Uシート)−モハ721−モハ721−クハ721